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yuuの一人芝居

yuuの一人芝居

「今拓く華と路と空」のあとがきとして…。

 本格的な自分史を書くことにします。

後書きに変えて

これらの作品は年代順ではなく不動です。
また、これらは私が後半に書いたものです。
年代別は、くわしくは日本演劇協議会で出している「劇作家の年代別作品収録」をご覧ください。
また、小説は発表したものと、私のために書いたものが混在しています。

劇団滑稽座の公演作品の収録された映像は総て文化庁の要請により早稲田大学にて保存されています。 
また、山陽新聞社刊「岡山県人名鑑』中国新聞社刊「中国五県人名録」「日本人名録」に名前を見ることもできる。

戯曲の公演場所は、倉敷演劇研究会が公演したの物も含まれています。

ここに載せました作品はワープロ、パソコンで書いたもので、それ以前の作品は雑誌にあるか原稿用紙にあるか、パソコンに打ち直す事が大変なので割愛しています。

「哀れ蛾」「海へ帰る」「北の宿」「あなたも落としていませんか」「ヘタゴラスノの定理」
「黄泉への道」「冬の彷徨」「狐の嫁入り」「母と子の子守り唄」「美談縁談御冗談」「煙突のある町で」「狐夜話」「母の痣」「母と子は」「コスモス」「愛染橋」「冬は必ず春となる」「虚構の裏」そのほか多数、原稿を失念している、何を書いたのか忘れているものも多いので書けません。戯曲400作、小説300作も書いたがどこかに置き忘れているものも沢山ある。戯曲はすべて公演している。小説の場合は読みたいものがなかったので私のために書いたというものもある。

30から33歳まで、太宰治賞、文学界新人賞、群像新人賞 オール読物新人賞、小説現代新人賞などに毎回応募して予選はすべて通過していた。その原稿に原稿用紙の字が薄くなって読めないので書いたと言う記憶にとどめたい。原稿は字が薄くなって読めなくなっているが保存はしている。

同人誌時代、「瀬戸内海文学」「青騎」「新青騎」「瓢箪」など編集を手掛けていた。
この時代は岡山県下の文化の拠点として全国的にも名の知れたものであった。岡山の文化の発信地であった。同人誌に掲載されているものはここに載せなかった。

舞台の台本の書き方は、新派の北条秀司先生の「舞台」と言う雑誌に参画していてそこで教わったので新劇の要素はあまりないと言えます。また、そのころ新派で書いておられた池波正太郎さんにも影響を受けています。私はチェホフをこよなく愛し果てしなく尊敬した時期がある。ラシーヌの物も総て読破し魅了された。また、日本の作家では安倍公房の作品群に心奪われ片思いを続けた。菊池寛に物書きの姿勢を教えられ、書く心構えを習った。坂口安吾には人間の本能と戦う事の無意味を学んだ。山本周五郎には日本人の人情を教えられた。井上ひさしに筋の運びと台詞の優雅さと結末のどんでん返しを押し付けられた。三島由紀夫の自死以降の作家の物は殆ど読んではいない。辻邦生の「西行花伝」「銀杏散りやまず」、遠藤周作「沈黙」、井伏鱒二全集、三浦哲郎の「忍ぶ川」「拳銃と15の短編」、連城三紀彦の「僕のおじさん」、開高健の著作、らにめぐり合えた事を感謝している。また、そのほか沢山の人の作品を手当たり次第に読んだけれど今は何を読んだのか失念している。精神の主軸をもたらせてくれたものもある。日本の劇作家の作品も参考のために沢山読んでいるが参考にはならなかった。敢えてあげるならば井上ひさしくらいである。日本の芸能、歌舞伎、能、狂言などに心奪われた事がない。受けたというと各地に残る神楽に心を震わせた。
マルクスの「資本論」を枕にしていた時期があるが、私の世代ではよくあることだった。欧州の哲学書、デカンショも読み砕いたが、その他のものも沢山読破したが生き方の参考にはならず指針にもならなかった。欧米の古典の作品にも触れたが、馴染めなかった。
また、私は、自らの公演作品も見なかった。無論他の劇団の作品を見た事はない。つまり物草で横着ということなのかも知れない。
私はこんな生き方をしているが、人様の集まる所に出る事が好きではなく、恥ずかしがり屋なのである。
こう書くと傲慢さがにじみ出ているとお叱りを被りそうではあるが、爾来物書きはあらゆる出会いから精神の栄養を取り込みそれを整理し身につけ知恵とする、その決断と我儘がなくては主張がなくなる。
つまり、先人の書いたものからそのエキスを感じて受け入れるか受け入れないかを精査し、自らの考え、知恵を養い、その上で人間の新しさ、社会の変革のなかに発見する目を養いそれを必然としてでなくては書けないものだ。
私のこれらの作品を未来までと考えていない、花火のようにひと時打ち上げられ消える事をやぶさかでないとしている。
ではなぜにここに列挙したかは自己満足以外の何物でもない。
小者の虚勢、いたずら心をお許し願いたい。

何か、もしかしてこんなやつに会ってみたいと思ったら倉敷の水島で鉢巻をして白い顎髭を生やし放題にしたじじいを探してほしい。彼は拒まずにあうだろう、寡黙ではあるが興に乗ればあなたの言葉にこたえるであろう。
だが、決して期待してはならない。


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